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「ん…」
気が付くとベッドの上に居た。
「Aちゃん、起きた？朝ごはんできてるよ」
お兄さんの声がして、急いでベッドから起き上がる。
「んふっ、Aちゃん、そんな慌てて起きなくてもいいよ」
お兄さんはにこっと笑って私を見つめた。
お兄さん、智兄さんは、姉の結婚相手だ。
一年前に両親と姉を事故で亡くしてから智兄さん家で2人で暮らしている。
智兄さんは私のことを本当の妹みたいに接してくれる。
その関係に少し物足りなさを感じてしまう。
少しでいいから私を女として意識してくれたらいいのに。
櫻井先輩のことも好きだが、私の初恋の相手は智兄さんだ。
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作者名：蓮【れん】 | 作成日時：2015年10月31日 12時
