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「あいつが泣いたら、泣き止むまで一緒にいて
眠れるまで抱きしめてやればいいと思う」


私達はそうやってはじまって、
そうやって手探りで今日まで過ごしてきた。


「それでも上手くいかない時は
また一緒に考えたらいいだろ」

『ユンギ、』


目が合うとふっと笑ったユンギが
私のおでこを指で弾く


『いだっ 』

「いつまでもそんな顔してんなよ。
ブサイクが手に負えなくなんぞ」

『うるさい』

「ほら、ハーゲンダッツでも食えよ」

『………それ私のハーゲンダッツじゃない?』

「そうなの?悪い、半分食った」

『ねえ。ていうか食べかけ寄越すってどういうこと』

「贅沢言うなよ。黙って食え」

『いやそもそも私のだよね』


気がついた。
辛くても、泣きたくても、
こうしてまた笑えるのは、ひとりじゃないからだ。









「うぅーっ、おかあさん、」

『グク、おいで』

「っふ、うぅー ままぁ」

『大丈夫大丈夫。私もユンギもいるよ』

「グク、今日は外行くか」

『いいね、お散歩しよう』

「うぅ、 ひっく、」

「大丈夫だよ。上着着ていこうな」


ユンギとその腕に抱っこされたグクと私と
真夜中の静かな道を歩く


『グク見て、わんちゃん寝てるね』

「っ、わんちゃん、?」

「夜だからみんな寝てるな」

「、ほんとだ」


グズグズ泣いていたのがやっと顔を上げる


『お散歩したらグクもお布団入ろうね』

「ぅん、ひっく」

「今日はみんなで寝ような」

「っ、みんな?」

『うん。私とユンギとグクとうさぎさん』

「うさぎ、さんも?」

『うん。寂しくないようにぎゅーして寝る?』

「っん、する、」


そしたら私も寂しくないや


「っおてても、つなぐ、?」

「うん。繋ごう」

『手繋ぐの大好きだもんね』

「おうち、かえる」

『よし。じゃあ帰ろ』


おうちに帰ったら、3人でぎゅーってして寝ようね。

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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です! (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)!どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか!ヤバいです! (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2018年5月31日 19時

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