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「A、」
『…ん』
呼ばれた声に目を開けると
ソファーの前に座ったグクが顔を覗き込んだ
「俺ちょっと出るから。
ユンギヒョンもナムジュニヒョンも部屋にいる。
なんかあったら呼びな、飲み物ここに置いとくからね」
『、ありがと』
「ツラい?まだ熱高そう」
少し汗ばんだ前髪をグクが撫でる
「寝てなよ。出来るだけ早く帰ってくるから」
『うん…グク、』
「ん、なに?」
『いってらっしゃい、まってるね』
「良い子で待っててね」
寂しくて差し出した手を握ったグクが優しく笑った。
それからまたしばらく眠っていてふと目を覚ます。
見渡すリビングには誰もいない
そっか、グクもいないんだった。
窓の外はすっかり暗い。
どれくらい寝てたんだろ
時計を確認しようとテレビの方に視線を向けて
散らかったゲームの横のモノが目にとまる
『………………あ』
TSUT◯YAと書かれた青い袋…
そしてそれに入っているであろうDVD…
過ぎてる。
返却日過ぎてるよあれ。
延滞日を数えて計算した料金に
ふたたび私を襲う寒気
どうすんの…
ユンギ……が行ってくれるわけないし
ナムくんも今日忙しいって言ってたし。
寝込んでる私の分まで仕事してくれてるホソクやグクに頼めるわけもなく。
『行くしかないじゃん……』
今ならなんとか行けそうだ
少し寝たおかげで熱も下がったみたいだし
酷い顔してるけど仕方ない
毛布からでて薄手のパーカーだけ羽織ると
積み重なったDVDを握って外へ出た
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じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時