ショットガンラヴァーズ 2

＿18発目 ページ9

『ぶへくしょいっ！』


あ、鼻水飛んだ


「A大丈夫？もう部屋で寝なよ」


おっさん顔負けのクシャミをかまして
ソファーに転がる私の髪をホソクが撫でる


『あ、あれ…ホソクがふたり…？』


ぼやける視界の先にホソクがふたりいる


「ほら〜、こんな所で寝てるから熱上がってるじゃん」

『んー…』

「馬鹿は風邪引かないはずなのにオカシイな？」


テーブルで餅を頰張るユンギがカッカと笑う
ムカつく。移してやろうかな。


「ベッドで寝よう、連れてってあげるから」

『やだ、寂しいもん。みんなここにいて』


風邪なんて引いたの何年ぶりだろう
頭は痛いし身体は怠いし最悪だ


「いてあげたいけどみんな仕事だよ。
俺ももう行かなきゃ」

『薄情者！仕事と私どっちが大事なの』

「うるせぇな 寝言は寝て言えよ」


眉を寄せて自室に入っていくユンギの背中に
鼻水丸めたティッシュを投げつける


「グク、後よろしく」


呆れた顔したホソクも出て行ってしまった。
こんな時に限って我が家のオンマは不在


『なんでジンくんいないのー』

「俺がいるじゃん。移さないでよ」


リビングに残ったのは
テレビゲームしてるグクだけだ。

移さないでよとか言いながらも
いつもは部屋でやってるゲームを
わざわざリビングでやってくれてる。

素直じゃないんだから。

そんなとこもかわいい！
なんてうかつに口にすると
グクまで出ていきそうなので黙って目を閉じる

ピコンピコンと軽快な音楽を聞きながら
意識を手放した

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