_ ページ8
「名前、聞いてもいいですか」
『え、私ですか?』
「はい。俺、カイです」
カイ?
本名、じゃないよね
『Aです』
「Aさん。」
何か考えるように下を向いたその人が
おずおずと顔をあげる
「初対面で何言ってるんだこいつって思うかもしれないですけど、」
『…?なんでしょうか』
「気をつけて下さい」
『は?』
…何言ってるんだこいつ。
「こんな仕事しててこんな事いうのも変ですけど。
色々物騒ですから、最近。
Aさん、可愛いし気をつけないと」
『はぁ、』
「今日は待たせてすみませんでした。お疲れ様です」
『え、ああ、お疲れ様です…』
ペコリと頭を下げて去っていく後ろ姿を呆然と見送る
ー 気をつけて下さい
それはさっき私が誰かに言った台詞だ。
『…帰ろ』
確かに。幽霊なんかより
生きてる人間のほうがよっぽど怖い
生きてればいつか必ず死ぬ。
そしてその瞬間はいつも突然やってくるのだ
気をつけてください、か。
握っていた包を破いて
怪しい色したハートを口の中に放り込む
『えっ!なにこれおいしい!!』
そんなの嫌という程分かっていても
私の脳内平和ボケは治らないからどうしようもない。
955人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時