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「ごめんね、A。」
『え?』
「ごめん」
夢の中みたいに、ジミンが眉を下げる
「俺と会わなければ、こんな顔させずにすんだのに」
会わなければ。
考えたことなかった、そんなこと。
「だけど俺、Aと会わなければ良かったって思えない」
引き寄せられてその腕に抱きしめられる
「危険な目に合わせても、泣かせても
Aと離れたくないって思うんだ」
『ジミン、』
「ずっとAといたい」
ぎゅっと力が入る
『ごめんね、ジミン』
「…それはなんのごめん?」
『たくさん。ジミンに銃向けたことも、
ヘリンさんとあんな風に会わせたことも』
体を離してジミンの目を見つめる
『私と会わなければ、ジミンはこんな思いせずにすんだのに』
私がヘリンさんに似てなければ。
会うことがなければ、きっとこんなことにはならなかった。
ヘリンさんはずっと待ってたジミンを見つけて、
ジミンはヘリンさんを大切にして。
そうやって銃を握る事は無かったのに。
『だけど、離れたくないって思ってごめん』
出会ったことを後悔出来なくてごめん
『ジミンの事、好きだから。
ずっと一緒にいたい』
ヘリンさんと一緒にいてあげて。
今までの私ならきっとそう言った。
だけど。
きっと私たちは偶然じゃないから。
「離れないよ、なにがあっても」
ジミンが笑う
「俺達、運命でしょ?」
運命。
人の意思をこえて幸・不幸を与える力。
定められている巡り合わせ。
『…キスしていい?』
「俺が言おうと思ってたのに」
くっついた唇から愛しさが溢れて
私達はきっと同じことを思った。
言葉なんてなくてもわかる。
触れた手から伝わるんだ。
「A、愛してる」
それは、私達だけが知る運命の証。
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じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時