_ ページ45
「A」
『グク』
部屋に戻ると、やっぱりグクが居た。
「もうほんと馬鹿なんだから。
なんでいつもひとりで無茶するかな」
『心配かけてごめんね』
「珍しく素直だから今日は許してあげる」
Aの分からず屋!
そう言って怒り出すかと思ったのに
グクも、優しかった。
「今日は特別に泣き虫なAちゃんと
一緒に寝てあげようかなー」
『…泣いてないし』
ふふっと笑ったグクが
わたしのベッドに寝転がって腕を広げる
「A、おいで」
『…断ったらグクが可哀想だから一緒に寝てあげる』
「はいはい」
腕の中に飛び込むと毛布を被せてくれる
あったかいな
「あの人、Aのこと心配してた」
あの人。
きっと、ジミンのことだ
「Aを拐った人、知ってる人だったんでしょ?
だけど、Aを心配してたよ」
『……』
「俺が守るって、そう言ってた」
馬鹿ジョングク 。
なんでいまそんなこと言うの
「俺の独り言はおわり。寝な」
『、うん』
顔を見られたくなくて
グクの胸に顔を埋めたままの私の手を握る
「おやすみA」
『…おやすみ、グク』
ありがとう、大好きだよジョングク 。
目を閉じると、ジミンの顔が頭に浮かぶ
ジミン、ヘリンさんと話せたかな
泣いたりしてないかな
ひとりぼっちで居たりしてないかな
私のこと、嫌いになったかな
ジミンに、会いたい
955人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時