ショットガンラヴァーズ 2

＿ ページ42

「Aちゃん」

『……』

「怖かったでしょ。
頑張ったね、泣いていいよ」

『っ、』


我慢してたのに、ぼろぼろと涙がこぼれる


「来るの遅くなってごめんね」

『っううん、ありがと、』

「ジミンのこと、許してね。
Aちゃんが居たから、撃てなかったんだ」

『わかってる、』


あの時響いた銃声。

ヘリンさんの銃を撃ったのは
テテじゃないよね。

あの音は、ジミンの銃の音だった。


『でもっ、わたしっ』


ジミンは私を、守ってくれたのに


『ジミンに、銃、向けたっ』

「馬鹿だな、Aちゃん」


ぐしゃぐしゃに泣く私の涙を
テテが笑いながら拭いた


「ジミンはAちゃんを信じてるよ。
そんなこと気にしてない」

『っでも、』

「本当はヘリン撃つのだって
Aちゃんの腕なら簡単だったのに。
そうしなかったのはジミンの為でしょ？」


撃てるわけがなかった
ジミンの大切な人を。


「一歩間違えれば、殺されたかもしれないのに
Aちゃんは誰も傷つかない方法を選んだ」


本当に、あれで良かったのかな


「強いね、Aちゃんは」


そう言って笑うと
頭をぐしゃぐしゃと撫でる


「ジミンが羨ましいや」

『テテ、』

「んー？」

『ありがとう』

「ふふ、Aちゃんが元気でるように
また毎日チョコエッグ届けてあげる」


来てくれて、ありがとう
元気づけてくれて、ありがとう
笑ってくれて、ありがとう。

私にとってもテテは、大事な友達だよ

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