ショットガンラヴァーズ 2

＿ ページ5

『気をつけて下さい』

「うん？」

『その恨まれてる誰かに
命、狙われてるかもしれませんよ』


ー 大丈夫だから。 撃って


『もし、そうなった時。
私は、あなたを撃つかもしれない』


今度は震えずに
この手でベレッタを向けるかも。


ー 俺を信じて、A


よくわからないと言いたげな顔を覗き込む


『だから、気をつけて下さい』


あんな気分は夢だけで充分だ


「…撃てる？俺のこと」

『撃てますよ』


あなたが信じてと言うのなら。


『じゃあ。私はこっちなんで』

「俺もこっち」

『ジミンさんはあっちですよね』

「ううん、こっ『あっちですよね』

「 ……こっ『あっちですよね』

「…うん」

『じゃあサヨナラ』


立ち止まったその人に背を向ける


「Aちゃん」


振り返るとジミンさんが笑った


「もし、そうなった時。
Aちゃんが俺に銃を向けたとしても」


「信じてる。Aちゃんのこと」


馬鹿な人。
撃つかもしれないと言ってる人に
信じてる、なんて。

何も言わずに再び背を向けて歩き出す


いつかほんとに撃たれても知らないからね。


もう一度振り返って見たその場所にはもう誰もいなかった。



『…オッケーGoogle』


ピコンッ

『やきもち、とは』



【ヤキモチ 嫉妬】
人の愛情が他に向けられるのを憎むこと。
また、その気持ち。
特に、男女間の感情についていう。やきもち。



『……』


勘弁してよGoogle先生


『はーぁ。 仕事がんばろ』


検索履歴を削除してページを閉じる

日が暮れる空を見上げながら
夕飯何かなぁなんてくだらいことを考えて歩いた。

＿17発目→←＿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す