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「Aヌナっ!こっちこっち」


マップに記された場所に着くと
こちらに手を振るスニョンに駆け寄る


『スニョン!ありがとね。早くて感動した』

「ううん。
手配書見たときは全然意味分かんなかったけど
すぐ見つかったよ。ほんとにそっくりだね」

『でしょ。私もびっくり』

「見つけたのは30分前。コンビニで見つけた。
立ち読みしてんのかなって思ったけど違ったみたい。
誰かのこと見てるみたいだった。
俺たちぐらいの若い男の人だったと思う」


間違いない。ヘリンさんだ
たぶん見ていたのは、ジミン。

この辺はジミンが住んでいる場所。
絶対に近くにいると思った私の勘は当たってた。


「その人の姿が見えなくなってからコンビニを出た。
それからこの公園のベンチに座ってる。
誰とも話してないよ。携帯も一度も出してない。
ずっと1人。公園に近づいて来た人はまだいない。
誰か待ってんのかな?」


誰かを、待ってる…?


「俺の情報はこれだけだけど、足りる?
ヌナが知ってることあればこの辺すぐ調べるけど」

『ううん、大丈夫。充分すぎるぐらいだよ。
ありがとスニョン。報酬はハニに請求して』

「わかった。
危ないことは駄目だよ。気をつけてね」

『うん。また今度サーティワン行こうね。』

「やった!楽しみにしとく!」


手を振りながら去っていくスニョンを見送って
その人が座る公園に足を踏み入れた。




『あの、ヘリンさんですよね』

「やっと来た」

『え…?』


深く被った帽子から
にこりと笑う顔が私を見上げた


ジリジリと違和感が膨れていく


「待ってたの、あなたのこと。」


ジミンじゃなくて、私を?

おかしい。
この違和感を気のせいだと思いたいのに
頭の中で危険信号が鳴り響く


『なんで私を…っ!』


完全に油断してた。
嫌な予感で一瞬目を逸らした隙に
薬品の嫌な匂いが口元を塞いだ

慌てる間もなく意識が遠のいていく


『…ジミン、』


落ちる意識の中で無意識に呟いたそれは
声になったかどうかさえ分からなかったけど
目を閉じる直前に、
私によく似た顔が冷たく歪んだのを見た気がした。

_25発目_JM→←_



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じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時

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