検索窓
今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:487,239 hit

_ ページ25

『……』

「なにその顔。俺とふたりは気まずい?」

『いや、そういうわけじゃないです、けど』

「けど?」

『……』


目が合うとやっぱり見てられなくて
つい目をそらしてしまう。


「Aちゃん行こ」

『えっ どこに?』

「ほらはやく」


空の容器をポイとゴミ箱に捨てると
まぬけな顔した私の手を引いて歩き出す


「テヒョンといつのまに仲良くなったの」

『なんか気付いたら仲良しの枠に入ってました』

「ふうん」

『ジミンさん、なんか怒ってます?』

「うん」


うん?なぜ?


「怒ってるというか、ヤキモチ」

『やき…? わっ!』


店から出ると建物の間にある狭い道に引き込まれて
ジミンさんの顔がグッと近づく


「テヒョンのことはテテって呼ぶのに、
おれはジミンさんなの?」

『えっ』

「キスした仲なのに?」


た、しかにキスはしたけど…
なんというか不可抗力でしたし…
なんで私こんなにドキドキしてんの


「あと何回キスしたら俺のことジミンって呼んでくれる?」

『ちょっ、ジミンさん近い…!』

「ジミン」


ジリジリと壁に追いやられて
近すぎるジミンさんと上手く距離が取れずに
目の前に顔が迫る


「呼んでくれるまでキスしようか」

『…っ!』


瞬きしている間に
ジミンさんの唇がおでこにくっついて
ひいっと声をあげそうになる


「ね?」


ふにゃりと笑うと今度は鼻に唇がくっついて
心臓の音が大きくなる
し、しぬ!


『よ、よびます!呼びますから!』



やっと目があうとちゅうと頬にキスされる


『っ! ジミンさんっ』

「ん?」

『じ、じみん!』

「 かわいい」


ふわりと笑う顔から目が反らせなくて
ぼうっと見ていると今度は唇に顔が近づく
あ、キスされる

そう思った瞬間、
視界の端を掠めた影と聞き慣れた音。


カチャリ、


「おい。頭ぶち抜かれたくなかったらAから離れろ」


近づいた顔がピタリと止まって
両手をあげるとふにゃりと私に微笑む


「いいとこだったのに、邪魔されちゃったね」

「…アンタ死にたいの?」


ジミンさんに覆い被さられていたせいで
その姿は見えないけど
見なくても分かる。この声。

_→←_22発目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (444 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
955人がお気に入り
設定タグ:BTS , ジミン , SEVENTEEN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。