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_19発目 ページ13

『………なにしてるんですか』


重たい瞼を開けて最初に視界に入ったのは
やたら近い距離で私を見つめるジミンさんだった。


「なにって。添い寝?」

『、蹴り落としますよ』


蹴り飛ばしたい気持ちは山々だけど
重たいカラダが上手く動いてくれない

ああ。私、熱でふらふらしてて
それから道で誰かに…。


ぼんやりしていた思考が
だんだんはっきりしてくる。

見上げた天井もふかふかなベッドも見覚えのない場所だった

添い寝なんて言ってたけど
ジミンさんはベッドに頭だけのせて床に座っている


『…ここ、』

「俺の家。倒れたんだよ、道で。覚えてる?」

『覚えてる、ような覚えてないような』


起き上がろうと体に力を入れて
右腕がチリチリと痛む。

そういえば、あの時の怪我。

布団をめくってみると
血が出ていたはずのそこは綺麗に包帯が巻かれていた。


「無理して起きないで。まだ顔色悪い」


立ち上がったジミンさんが
めくった布団を戻して私のおでこに手を当てた


「もう少し寝てな。」

『、どこいくんですか』


歩き出そうとしたその人の腕を咄嗟に掴む


「なんか買ってくる、喉乾くだろうし。
慌ててたから何もないの忘れてた」

『いらないです』

「でも」

『、行かないで』


探し出した言葉は、
思ったより弱々しい声になってしまった。

熱があるせいか、ジミンさんが優しいせいか。
この静かな空間が怖くなる

あのドアを出れば
もうジミンさんが戻って来ないような気がして。

すぐ戻って来るからね、と
私を置いたまま戻って来なかった両親みたいに。

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じあ(プロフ) - れいこさん» ありがとうございます(T ^ T)!このおはなしは登場人物たちのキャラがとても良いので番外編も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年5月8日 21時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - ハードボイルドな今回のお話も引き込まれて一気に読んでしまいました♪じあさんの引き出しの多さにも驚きました。番外編も読ませていただきますね^ ^ (2018年5月5日 19時) (レス) id: 00ada5e99f (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - へさおちゃんさん» 本当に長々とありがとうございました!やっと完結までたどり着きまして感謝しております( ; ; )まだまだ見所はあると思うのでお付き合い頂けたら嬉しいです(^O^) (2018年2月3日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - うわーーーーーーーん(;_;)ほんとこのお話大好きでいつもすごく楽しみにしてました(;_;)終わったけどまだ続いて嬉しいです〜!!! (2018年2月3日 9時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます( ; ; )ゆっくりですが更新がんばります( ; ; ) (2018年1月14日 18時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月12日 5時

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