チョン・ジョングクのエモノ (ページ9)

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「例えば

こんなふうに…ね？」

そう言って先輩を押し倒す。

こうムラムラとかそういう訳じゃなくて反応を見るため

「ねぇA先輩。
そんなにソクジン先輩が好きなら…

俺がソクジン先輩の彼女…盗ってあげましょうか？」

そういうとほら色々な表情を見せてくれるでしょ？

「だから俺がソクジン先輩の彼女を奪うんですよ。
そうすれば2人は両思いハッピーエンド。
A先輩からしても悪い話ではないでしょう？」

「いやいやいや」

「普通に考えてそういうのだ…ダメだよ！
他人の彼女盗るなんて！！」

「え？なんで？」

え？悪い話ではないと思ったけどな。

「なんでって…」

「でもさ？現に振られたばっかりだったの先輩俺にドキドキしてたでしょ。」

そういうと黙り出した先輩。・・・図星。

「フッ。
結局人って弱みにつけ込まれるとダメなんだよね
真面目な人ほどハマるとやばい。

なんで他人のモノってこんなにも良く見えちゃうんだろうね？」

先輩が見せた表情は少し怯えた？困った表情。

これが俺の好きな表情でもあるんだよね。

まぁ傍から見たら頭おかしいように見えるんだろうな笑

先輩は百面相していきなり真面目な顔になったと思ったら俺の両手を握って来て言う。

「・・・ジョングクくん！！
私で良かったら相談乗るから！！！！！」

「は、はぁ？？」

意外な言葉に変な声が出た俺。

「何かあったら私に頼ってね！！」

と言ったと同時に

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

「あぁ！6時間目始まっちゃった…
ジ、ジョングクくん話聞いてくれてありがとうね！」

「イ・A先輩かぁ。

変な女。」

走って帰る先輩の後ろ姿を見ながら呟いた。