好き。 (ページ35)

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早くこの場から抜け出したくて走ろうとすると
ｶﾞｼｯ
腕を捕まれ
ｷﾞｭｯ!

「!!」

ジ「何回も言ってんじゃん。俺が好きなのはAだけだって」

～っ...
ジ「返事してないって言ったのは嘘。ごめんAを試した」

!
「ぇ...？」

ジ「ほんとは告られてすぐに断った。...でももし断ってないって言ったらAは焦るかなって」

なんだ...良かった...断ってたんだ
「じゃあまだ私の事好きなの...？」

ジ「だからそーだって言ってんだろ。早く俺の事...「好きだよジヨンの事」

ジ「!!...ぇ、でもさっきウンジがまだ頭から消えないって...」

「...うん、正直まだ少しだけ残ってる。...でもそれ以上にジヨンの事が大好き」

ジ「!!」

すると
ｷﾞｭｯ!!
強く強く抱きしめられた
ジ「やっと...好きになってくれた」

「っ!...お待たせ...ジヨン」

と言って抱きしめ返した
ジ「あーーどうしようほんと嬉しい。やっと叶った」

「こんな私の事ずっと好きだったのって相当変人だよ(笑)」

ジ「そうだな」

「おい」

ジ「はは(笑)」

私も本当に嬉しい
やっと応えられたし、ジヨンと付き合えて幸せ
好きになれてよかった

ジヨンが家まで送ってくれるって言ったから手を繋いで歩いていると

前の方から人影が
段々近づいていくと

!!...ウンジ...
まだこっちには気づいてない

「ねぇジヨン、違う道から帰ろ」

ジ「え、なんで」

ジヨンはまだ気づいてないみたい
「だってほら...」

前を向くように言うと
!!

こっちを見ていた
ウ「ぁ、A、ジヨン」

あーあ
ウ「その様子だと付き合ったんだな」

「...何、悪い？」

ウ「...俺反省した。...ほんとにごめん。最後の方は別れたくて酷い事したけど...ほんとに好きだった」

!!!

ウ「ごめんな。...幸せになれよ」

と言って横を通り過ぎてった
「ウ...ウンジ...!!」

ジ「A!!」

ウンジを追いかけようとした私の腕を掴んだ
「ﾊｯ...!...」

どうしよう私めちゃくちゃ酷い事しようとしてた
さっきウンジの事よりもジヨンの事が大好きって言ったばっかじゃん

「ごめん...。...でも好きだから追いかけようとしたんじゃないから。それだけは分かって」

私も謝りたかっただけ
ジ「分かってる。...完全に俺の事好きになるまでずっと待ってるから」

!
「じゃあまだ付き合わないって事...？」

ジ「...。...うん」