好き。 (ページ22)

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家に帰っても涙が止まることは無かった
今すぐにでもウンジに会いたい
周りから見たらあんな酷い事されたのにまだ好きなのかよって思われるかもしれないけど、そんな事吹き飛ばすくらい、ウンジと過ごした日々は最高の思い出

もう思い出になっちゃったんだ...
これからはもう思い出作れないんだ
そう思うと更に悲しくなって涙が溢れ出す

＊
翌日
学校へ行く気分じゃないけど、向かった
教室に着いて

ジ「Aおはよ」

「...おはよ」

へ「...A、どうしたの？」

ずっとﾎﾞｰっとしている私に不安がるヘリ
何故か分からないけど涙がﾎﾟﾛｯと零れた

ジ「!!どうしたんだよ...」

「...っ...やっぱり...っ...好きだよ...っ...忘れたくない...っ...嫌いになんてなりたくない...っ...」

ジ「!!」

へ「A...」

「昨日会ってきた...っ...」

ジ「!!...は...？」

へ「...だと思ったよ。...昨日の帰り様子変だったもん。...で？なんて言ったの？」

「別れよって言った...っ...」

ジ「!...え？」

昨日話した事を全て言った
ジ「...無理に忘れる必要ねぇよ。そんだけ楽しかったって事だろ」

へ「私は戻るって言ったら反対だよ、正直。...でもAが苦しんでるのを見る方が辛い」

「ヘリ...っ...ありがとう...」

へ「でもね、A。...案外近くにAを想ってる奴いるかもよ」

!
それは無いな、こんな女の欠片もない奴
「私の事好きになってくれる人なんかウンジだけだよ...っ...」

ジ「...」

へ「ま、私たちがいるんだからこれからもどんどん頼ってよ。いつでもAの味方だから」

「ほんとにありがとう」

＊
学校が終わり、ジヨンとヘリと別れた後自然と足がウンジの家に向かってしまった

なんで来てんの(笑)バカみたい
まだ会っちゃダメだよ
ウンジが迎えに来てくれるまで

＊

時は過ぎ、夏休み
今日は8月18日
そう、ジヨンの誕生日

「ジヨン生まれてきてくれてありがとう」

ジ「はは(笑)重いな(笑)」

「うるせ、プレゼントあげねぇぞ」

ジ「え！プレゼントあんのかよ！」

「当たり前じゃん。彼女が居ないジヨンの事想ってヘリとじっくり考えたんだからね！」

へ「早く渡せ」

あ、すまねぇ
プレゼントを渡した

ジ「えっ...ちょおおぉおぉ待てよおぉおなんで俺が欲しいもん知ってんだよおおおお」

ジヨンがずっと欲しがってた腕時計
ヘリと私が奮発して買った、たっかいたっかい腕時計←