84。助けてやる ページ47
__ドンッ!
(外側から開けようとしている…?まさか、長野?!)
素早くドアから離れ、反射的に構えた。
格闘の技術などほぼ無いが本能的に、確かに反応していた。
ガチャ____
ドアが完全に開いた。
開けたのは、かなり高身長の男。
ここらでは見かけない顔だった。
「っ誰だお前は!」
今この場には敵しかいないと思い込んでしまった快斗は、ただ警戒の目を向ける。
「……Aは」
「何者かもわからない以上、個人情報は教えられねーな」
「……俺は。」
何かを言いかけたところで止めた。
快斗は答えられないのかと思い、こいつは敵だと勝手に判断する。
「……Aの、兄だ……。」
「は?」
予想もしてなかった返答に本音が漏れる。(え、兄?まさか、生きてた…のか?)
「……質問には答えた、早く場所を教えてくれ。
一刻も早く助けたいんだ…!」
”助けたい”
彼の言葉に、嘘は見当たらない。それに、彼のお陰で少し正気を取り戻した気がしていた。
「……残念だが、俺はさっきまで気絶させられいた。どこに行ったかわからない……」
悔しさの顔で答えた快斗に、彼は一瞬優しげな瞳を向けた。
「そうか。……俺は、見当つく場所に行ってみるが……、お前はどうする?」
簡単なようで難しい質問を投げかけた。
「もちろん……。
俺が、助けてやる。
だから、待ってろ……!」
踏み出した一歩は、大切な者を目指して進み始めていた。
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なぎ。yu-no(プロフ) - 海斗丸さん» 泣けるだなんて…!勿体ない言葉です(つД`)ノありがとうございます!! (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - yui*さん» ありがとうございます!!更新があまりできませんが、これからもみてくださいね。(>人<;) (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
海斗丸(プロフ) - 泣けるくらい恋していますかのところで泣きました…!まだ全て読んではいませんが、更新楽しみに待っています(*‘ω‘ *) (2016年5月5日 18時) (レス) id: f7e4d58d38 (このIDを非表示/違反報告)
yui*(プロフ) - とっても面白いです!続き気になります!更新頑張ってください!応援してます!!! (2016年5月4日 13時) (レス) id: 0d2cead2d2 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - むむむーんさん» はい!夢主さんのお陰ですね(*´-`)ありがとうございます!頑張ります (2016年3月12日 23時) (レス) id: 102a4340a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎ。yu-no | 作成日時:2015年12月18日 16時