【まじっく快斗】「俺の嫁になれっての！」 「断固拒否！！」 バカなあいつと不器用な俺＊２

７３。question！ ページ33

「やひやま？」

口に詰め込んだお昼ご飯は、リスみたいに頬にたまり、膨れている。
口まわりにはご飯粒がつき、外見は結構汚いだろう。

「や、ぎ、や、ま刑事！もう、周りにご飯なんかつけて、快斗赤ちゃんみたい…」

「らってよ〜、弁当早く食わないと、俺これから用事あるから」

ニヤリと笑って答える快斗。
「はいはい」と、Aは床に落ちた米粒をティッシュで拾う。拾い終わると、彼女も語り始めた。

「八木山刑事は、米花町に住んでいるらしいの。
昨日事件を調べていたブログの人に聞けたんだけど、住所までは無理だった」

「残念だが、住所までは無理だろうな。」

「その八木山刑事？って人は、米花町の方の県警とかにいるんじゃないの？」

青子がAの持っている紙を覗く。
そこに書かれていた不思議な文字に気づき、顔を思いっきりしかめた。

「何これ、暗号？」「そう！」と大きく頷き、悩み始める。快斗も気になったのか、2人の間に入り、見た。

「なになに……。
『米花町 いいい うえか みな、ななな』」

「なんかなめられてる感じするわね…」
「ブログの人は単純な問題だって言ってた。
だから、難しく考えずに簡単に考えれば……」

そう言われても、と全員困惑する。
その時。


ピリリリリ＿＿

「ちょっとたっくん！誰からのメールよ？」

「は？おふくろだよ！
……あ、また数字で送ってきてやがる」

「数字……？あぁ、語呂合わせみたいな？
面白いお母様ね」


その言葉が、もう一度3人の脳内で再生される。
『語呂合わせ』。よく見たら、そう見えなくもない。


「…で、やってみたが…。
最後の、『みな、ななな→37、777』しか語呂合わせはできねぇな」

「これ確実だと思ったんだけどなぁ……」







「あ！！青子、思いついた！


もしかして＿＿＿＿」

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