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60。馴染む掌 ページ19

Aside



今目の前に居て気づいた。

怪盗キッドは、快斗、なんだと。




「え……は、いやいや……」





唐突すぎて混乱するよっ……!


なんで快斗がキッドになんの?!
待って、本当にワケわかんなくなってきた!


「おーい?A、生きてるか?」


「あり得ない、あり得ない……
そうだ、夢だ夢、これは私の変な夢……」



「……知ってるか?

人が大体夢だと思った瞬間は、夢じゃないんだぜ。
夢のなかで“これは夢だ”なんて思うことはほぼ無いんだよ」

「え、そうなの?!」


「俺の経験上な!でも、言われてみるとしっくり来るだろ?」


「あー、確かに、夢の時は夢って思わない!夢だとは感じてるのに、思わないんだ!

凄い!」


「だろ?……で、話戻って。」




あ……。
そうだ、夢の話じゃなくてキッドの話だ……。




「……えーと、快斗?
さっきの話、理解できた?」


「快斗?じゃなくて快斗だよ
お前ェの目の話だろ?それなら俺知ってる」



「!」


知ってる?



「……数週間前くらいか……、俺の家にある男からの電話が来た。」


「男って……!それ、私のところにも来た人かも……」



「やっぱりAにも来てたか。
そいつから聞いたことは、蒼石の宝石を、守ってほしい。そう言われた」



守るって……。
どういうこと?




「蒼石なんて名字、お前くらいしかいねーだろ?
しかもそいつ、よろしく頼む快斗かんなんて言って、
俺の正体何故か知ってた。……まあ、そこらへんはともかく」



「……私が聞いた内容は、一ヶ月後に私の目が狙われるからって……」





「そう言うことか。」




……いつのまに快斗まで巻き込んでいたんだ。

もともと私の家の問題なのに、どうして周りばっか巻き込むのかなぁ…









そのとき、





ぽんっと


安心する掌が私の頭を包む。








「自分を責めすぎんなって。

俺から突っ込んでいったんだ、ふたりで頑張ろうじゃねぇか。」





__

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なぎ。yu-no(プロフ) - 海斗丸さん» 泣けるだなんて…!勿体ない言葉です(つД`)ノありがとうございます!! (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - yui*さん» ありがとうございます!!更新があまりできませんが、これからもみてくださいね。(>人<;) (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
海斗丸(プロフ) - 泣けるくらい恋していますかのところで泣きました…!まだ全て読んではいませんが、更新楽しみに待っています(*‘ω‘ *) (2016年5月5日 18時) (レス) id: f7e4d58d38 (このIDを非表示/違反報告)
yui*(プロフ) - とっても面白いです!続き気になります!更新頑張ってください!応援してます!!! (2016年5月4日 13時) (レス) id: 0d2cead2d2 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - むむむーんさん» はい!夢主さんのお陰ですね(*´-`)ありがとうございます!頑張ります (2016年3月12日 23時) (レス) id: 102a4340a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぎ。yu-no | 作成日時:2015年12月18日 16時

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