【まじっく快斗】「俺の嫁になれっての！」 「断固拒否！！」 バカなあいつと不器用な俺＊２

５９。気づいた ページ18

「泣いていいんだよ。我慢しなくていいんだよ……」





キッド……。いや、快斗。






「……いいのかな。」






「誰が泣いちゃだめっつった。
お前が全部悪い訳じゃねぇ……、だからっ」





全部悪い訳じゃない……？
勝手に決めつけていたのかな。

別に悲しい気取りなんてしてないつもりだった……でも、どこかで気にしすぎて引きずりすぎてただけだったら＿＿＿






わからない。








だけど







「うっ……あぁああ……ぁっ！」




気持ちに嘘はつけなくて






＿＿＿どうしてこんなに弱いんだろう。









＊







「落ち着いたか？」



あれから数分、涙もおさまって、私の顔は多分真っ赤。



……て言うかどうしようキッドにはぐ的なことされながら泣いちゃったよ私、なにやってんだあぁああ……！




「あ、あの……迷惑かけてすみませんっ、いきなり泣くなんて私……」




「え？あぁ、いや大丈夫……ですよ？」



よかった……。

＿＿ん？


あれ待って、確か私さっきキッドのこと……







「ねぇ……。」ビクッとするキッド。









「もしかしてさ……？

いや確実に……キッドって……！」









「…キッドって……？！」









間違いない。






この声、あの口調そして顔！！









「まさか……！」








次に目にしたのは






「そーだよ。たく、気づくの遅せーっての！」







隠れたモノクロを外し、白い衣装をまとった快斗の姿があった。









「・・・快斗。」

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