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57。蒼石家 ページ15

Aside



ただ、この人なら話して良いと思った。

なんでも許してしまいそうなその瞳に
甘えちゃうなんておかしいけど









……あいつに、似てる気がするからっていうのもあったり……








「あの……昔話なんですけどね。」









___________




「私の家は、周りから見れば普通の家庭だった。





母がいて、父がいて
祖父も祖母も



兄もいた。






優しい家族のもとに生まれて、私は幸せだった


でも、私と母はひとつだけ違うところがあったの。



それは、目。


蒼石家は極希に、蒼い瞳で生まれてくる人がいて
それが私の母。



……と、私。



この目はね、世界でも一二を争うくらいの宝石で、

“ブルー・ファミ・リー”
なんて呼ばれてるらしい」



「それは……。」


「怪盗さんなら聞いたことありますよね?
名前の通り、蒼い家族的なこと言われていつのまにか、

そう言われてたの」


「確か、その目と一瞬でも目を合わせると
綺麗な瞳に見とれてしまい、放心状態になるとか……。」






「はい。自分からはよくわからないけれど、周りから見れば綺麗だとか。




……あ、今はカラコンつけてるので大丈夫ですよ」









ブルーなんて、家族の関係からもとったなんて言われてるけど、そんなのは真っ赤な冗談。



本当に、幸せだった……








「確かに幸せな家族だった。
……でも、普通の日って簡単に壊れちゃうんだよね




あの日は雨だった……。

その日はなんだかみんなそわそわしてて、いつもいる兄の姿がなかった。

お母さんが突然出かけようって言い出して、お父さんは仕事があるからふたりで出かけることになったの」





「雨……か」





「そう。

あの日ほど嫌な日はないかな。
あんまり覚えてないんだけどね、
お母さんとふたりでなぜか山に来てた。

なんか山の気分だったらしくて。
本当に、気分だった」






____でも。

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なぎ。yu-no(プロフ) - 海斗丸さん» 泣けるだなんて…!勿体ない言葉です(つД`)ノありがとうございます!! (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - yui*さん» ありがとうございます!!更新があまりできませんが、これからもみてくださいね。(>人<;) (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
海斗丸(プロフ) - 泣けるくらい恋していますかのところで泣きました…!まだ全て読んではいませんが、更新楽しみに待っています(*‘ω‘ *) (2016年5月5日 18時) (レス) id: f7e4d58d38 (このIDを非表示/違反報告)
yui*(プロフ) - とっても面白いです!続き気になります!更新頑張ってください!応援してます!!! (2016年5月4日 13時) (レス) id: 0d2cead2d2 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - むむむーんさん» はい!夢主さんのお陰ですね(*´-`)ありがとうございます!頑張ります (2016年3月12日 23時) (レス) id: 102a4340a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぎ。yu-no | 作成日時:2015年12月18日 16時

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