５６。話す ページ14
「怪盗キッド……？」
いやいやまさか、そんな。
頭が混乱してくる
あの怪盗キッドが目の前にいて、Aに近づいてくるのだから。
そして残りの距離、
約十センチ。
「そんな怖い顔しないでください。
……可愛いお顔が台無しですよ？」
そう言って頬に手を当てる怪盗キッド。
「……いやいや、可愛くないしっ。
それより、その、状況を教えてくれませんかね……」
はっとして気づき、即座にキッドから離れた
するとキッドはうーん、と考える素振りを見せAに背を向ける。
いきなりその場に座ったかと思うと、
「……怪盗のお話、聞いてくれますか？」
「！……はい。」
ゆっくり振り向いた彼の顔は、とても優しそうな顔をして
返事を聞くと直ぐに全身振り返りは話始めた。
「先程も言ったように、私は警察に追われて、
逃げ道としてここに来たんですよ。」
「警察にってことは、もう宝石は……」
するとキッドは嬉しそうな顔をして、
「今日の予告、ご存知だったんですか！……それなら話は早いですね」
「まあ、さっき知ったんですけどね……」
まるでAが予告なんて元から知らなかったとわかっているように話す。
しかし今は小さいことには興味が湧かず、目の前のことに
まだ驚いていた。
「……いつまでいますか？」
「もうすぐここにサイレンが聞こえるはずです。
それがいなくなったら……、私は帰りますよ」
「そ…う。」
ふと、考える
(あの事は話すべき……？
知らない男からの電話で言ってた、
“かいと”っていう言葉。
快斗はあり得ないし、その言葉が当てはまる人物ってこの人しかいない……んだよね。)
深刻そうな顔をして俯くAに
キッドはゆっくり、Aの髪の毛を耳にかけ、じっと見つめた
「キッド……」
「なにか、話したいことがあれば私が聞きますよ。」
「え……」
真っ直ぐな瞳にたただ目が離せなかった。
なんとなく、心は許してしまったようで
＿＿＿＿この人なら
「……私の、昔話なんですけどね。」
前を向き、ゆっくり話始めた。
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なぎ。yu-no(プロフ) - 海斗丸さん» 泣けるだなんて…！勿体ない言葉です(つД`)ノありがとうございます！！ (2016年5月5日 18時) (
レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - yui*さん» ありがとうございます！！更新があまりできませんが、これからもみてくださいね。(＞人＜;) (2016年5月5日 18時) (レス) id: e79bbaf555 (このIDを非表示/違反報告)
海斗丸(プロフ) - 泣けるくらい恋していますかのところで泣きました…！まだ全て読んではいませんが、更新楽しみに待っています(*‘ω‘ *) (2016年5月5日 18時) (レス) id: f7e4d58d38 (このIDを非表示/違反報告)
yui*(プロフ) - とっても面白いです！続き気になります！更新頑張ってください！応援してます！！！ (2016年5月4日 13時) (レス) id: 0d2cead2d2 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。yu-no(プロフ) - むむむーんさん» はい！夢主さんのお陰ですね(*´-`)ありがとうございます！頑張ります (2016年3月12日 23時) (レス) id: 102a4340a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎ。yu-no | 作成日時：2015年12月18日 16時
