【まじっく快斗】「俺の嫁になれっての！」 「断固拒否！！」 バカなあいつと不器用な俺＊２

５３。物音 ページ11

「あー、楽しかった……」




快斗が帰った後、どこか静かになったAの家に少し寂しさを覚える。


特にやる事も無い、またニュースでも見てるかとリビングに戻り始めた








リビングにつくとニュースキャスターの声が聞こえ、つけっぱなしだったことに気づく
ドスッと身を投げるように座り、画面の方を見つめた









「続いてのニュースです。
今夜９時に怪盗キッドが出現します」







「……ん？怪盗キッド……？！？」



うつろだった目は冴え、その一言に釘付けになる


「怪盗キッドは○○財閥の海の瞳を盗むとのこと。ここからは９時まで怪盗キッド生中継です！



「９時って……、あと１０分？！
も、もうすぐキッドがテレビにうつるんだ……！」



なんだろう、とてもドキドキする。
今までこんなこと無かったのに、とつけたし画面に目を戻す。



(……キッドか。
情報集めていたけどいろいろ不明すぎる
顔は露出しているはずなのにこれだけ捕まえられないとなると……






かなり、頭のいい人ってことになるよね……？)






はやく時間が来ないかとソワソワしながら待っていたとき。









ガサッ








上で物音が聞こえてきた。




＊

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