4.先生の沼 ページ4
西『じゃあまずー…お前さ、俺のこと嫌いなわけ?』
A「は?何言ってるんですか??」
西『いーから答えろ』
こんなの酷すぎる。本人の目の前で嫌いだなんて言えるわけがない。ここはとりあえず…
A「いや、嫌いじゃないですけど?」
西『けど、なーに?』
A「いや、嫌いじゃないですよ」
西『なんなのさっきから。"嫌いじゃない"って。普通好きですって言うだろ。なんで遠回しなんだよ』
はぁーもうめんどくさいなぁ。こういうところが嫌いなんですよって言ってやりたい。
西『それにバレバレなんだよ。A、俺のことめっちゃ嫌ってんだろ。気づいてないと思ったら大間違いだぞ?』
A「はぁもう。じゃあ正直に言いますよ?嫌いです。私、先生のこと苦手っていうか、嫌いです。」
西『お前なぁ、そこはもうちょっとオブラートに包んでだなぁ…』
A「だって先生が正直に言えって言うから」
西『まぁいいや。これから少しずつでもこの口がそんなこと言えないようにしてやるよ。ニヤッ』
は?どういう意味?全っ然意味わかんないんだけど。
西『んで本題だけど。ここの単元なんでお前こんなにできねーの?お前が数学苦手なのは知ってたけどこの単元に関してはひどすぎるぞ。なに?嫌いな俺への当てつけ?笑』
自分でもなんでこんなにできないのか分かんない。分かってたらこの場にいないよ。
俺への当てつけってなに?そんなことするわけないじゃん。しかもなんで笑ってんの?
ここはふざけるとこじゃない。
私なりに勉強したの。それでも赤点だったんだから仕方ないじゃん。
本当に我慢の限界_____
「もういい…」
西『なに?』
「もういいっっ!!!帰ります」
西『ちょ、おい!!Aっ!!!』
目に涙を溜め、先生と一瞬だけ目を合わせると
すぐに走って教室を出た。
涙で視界がぼやけて見えにくい。
だけど今は早く学校を出たくて夢中で走り続けた。
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風夏子。 - 続きが気になって…笑 (2018年4月26日 0時) (レス) id: 891326a952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんてぃあ | 作成日時:2018年2月24日 1時