検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:20,446 hit

2 ページ2

.


 火葬場には入らなかった。

 焼かれた親の骨を見るなんて、

 馬鹿みたいに泣いちゃう。



 でも、外から火葬場を見てると煙が見えて、

 結局は柱にもたれかかって、

 うずくまって泣いた。

 冬だからか、涙が冷たい。



 うずくまった隙間から

 目の前にしゃがんだ人の影が見えて、

 寒さで冷えきった手が私の頭を撫でた。



 思わず前を見るとお兄さん。

 髪も染めて、ピアスも空いてるのに、

 不思議と怖さはなくて、

 その人の瞳の奥は穏やかだった。



 それにどこかで見たことある顔だ。

?「帰ろ。寒いから」

 帰ろと言われても、

 知らない人は知らない人だ。



.

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆらゆら(プロフ) - やっぷさん» ありがとうございます。頑張りますね。 (2018年11月26日 7時) (レス) id: 46f8748f51 (このIDを非表示/違反報告)
やっぷ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年11月25日 19時) (レス) id: e95dabd62d (このIDを非表示/違反報告)
? ニ ア(プロフ) - いわれんさん» ですよね。ゆっくりでいいので必ず復帰してほしいです。 (2018年10月27日 12時) (レス) id: 46f8748f51 (このIDを非表示/違反報告)
いわれん - 私も家で泣きました (2018年10月27日 12時) (レス) id: 95cafb4ea0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆ ら ゆ ら | 作成日時:2018年10月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。