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佑「祐基とAちゃんは幼馴染みなんだって？」
祐「そ、家も隣だし小さい頃からずーっと一緒」
佑「いいねいいね〜！！！憧れちゃう！！」
「ふ、福田先生……は、幼馴染みとかいないんですか？」
佑「僕？いるよ〜？でも、男！！！むさくるしいし、嫌になっちゃうよ〜大好きだけどっ！！」
祐「じゃあ今日はその人の話しよーよ！」
佑「そうだね〜！！っておい、勉強でしょ！」
祐「ちぇ」
小さな部屋に入って、福田先生は大量のテキストを出してきた。
パッと見、英語、数学、生物……その他諸々
「……うぇ」
祐「A、大丈夫？」
「いや、ちょっとめまいが……」
佑「これが祐基の分で、これがAちゃんの分」
ドサドサッと、私たちの目の前に同じ量のテキストが置かれる。
佑「2人には、これを夏休みが終わる１ヶ月後までに終わらせてもらいまーす！！いよっ！！」
祐「はぁ？！？！ちょいちょい！！まってまって！」
「えっ、この量を？？1ヶ月間で？」
佑「そ！まあ確かに量はあるけど、簡単だから！僕もできる限りサポートするし、ね？」
最初の笑顔と何ら変わらない笑顔を浮かべる先生も、なぜか今は鬼に見えてくる。
祐「先生鬼だよ〜もう僕明日から塾来たくない！」
「私も！」
佑「ぅえっ？！？！いや、それは困るって〜でも、僕も塾長から言われてるからさ〜！！」
祐「じゃあこれちゃんとやったら、どっか連れてってよ」
佑「え〜？僕が？」
「それいい！」
佑「２人がそれで頑張るんなら何でもするよ。その代わり、ちゃーんとやるんだよ？」
そう言って先生はにっこり微笑んだ。
私の担当の先生は、元気でうるさいけど優しくて、男前な先生だった。
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作者名：くまねこ。 | 作成日時：2016年8月8日 22時
