学園天国(仗助) ページ11
ぷかぷかと紫煙が春空を汚していく様を見るのが好きだった。赤黒く彩られた唇から吐かれるそれから、新しい生命が産まれるような気がして、俺は何時も見入ってしまう。彼女が行えば何事も尊く感じた。自然と人を従えさせる目に、新たな扉が開く。彼女が気紛れにくれるキスは苦しい。辛いブレイバーが口内を満たし、器官に入り込む。吐きそうになって唇を離せば、舌に火種を押し付けられてそこを彼女の長い舌で蹂躙された。学校の屋上で、昼飯も他所に、クラスメイトに嬲られる。快感に屈服していくことがこんなにも気持ち良いなんて。彼女から可愛がられたい一心で、与えられるものは全て受け入れた。
「何でも修復できるスタンド。でも、その主人の傷は治せない何て…あなた、とっても素敵なものを持っているのね」
ただの好奇心、ただの興味本位。気の済むまで遊び倒して、飽きたら捨てる。彼女の仕組みは実に単純で、それでいて最も残酷だ。
「我慢した分だけ、与えてあげる。知りたいのよ。あなたのような類の男がどこまで従順になれるのか、底の底までね」
美しい、純然たる捕食者。
好奇心の奴隷(露伴)→←face to f/α�・ヨ(ディオ)
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作者名:かめのこ | 作成日時:2019年3月9日 2時