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「ほっといても死 ぬ?どういうこと?」
『病気なんです。もう治らないって』
「…へ〜」
なんでこんなお化けに事情説明したのかわからなかった
自分以外に話をしたら少し楽になれると思ったのかもしれない。
そして、私はいつの間にか
『あなたは誰なんですか、?』
と聞いていて
「ん、俺は人間から生まれた呪いだよ」
なんて返事が返ってきた
『のろい?』
「俺のことお化けとかだと思ってた?」
『呪いっていうの多分見たことあるんでしょうけど、ここまで人間みたいなのは初めてで…』
「アハハ、そうだろーね」
呪い、ましてや人間の呪いなんて恐ろしい物に決まっているのに
私はこの呪いに心を許してしまいたかった
話し相手として、私のそばにいて欲しかった。
「1人って寂しいもんなの?」
『状態が状態なんで…寂しいっちゃ寂しいです』
「ふーん?俺そういうのわかんないからさ」
「キミが教えてよ」
こうして私は自分の命が尽きるまで、人の形をした呪いに"気持ち"を教えることにした
ある日は楽しさ
またある日は嬉しさを。
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ひ(プロフ) - 泣きました、、😭なんというか、とにかく全部の話がすごく綺麗でした、、素敵なお話をありがとうございました!!✨ (2022年1月13日 0時) (レス) id: 858c606167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラー油 | 作成日時:2021年4月3日 22時