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8話 ページ10

ようやく着いた。

長く時間を奪っちゃうかもしれないから一応メモに書いといたけど・・・。

魔力がないからちょっと頭がくらくらして視界が回る。

職員室の扉を開ける。

『入間・・・』

やっぱり。自分の憶測はあっていたのか。


イル「え、だ、大丈夫ですかA先生、!顔色が悪いですけど!」

『大丈夫だから・・・、ちょっと、着いてきてもらえる?、別の場所でゆっくり話さない?」

妖美に笑ってみせると、イルマは少し不思議そうに首を傾げながらも、前向きな返事をした。


『誰かに聞かれそうだけど誰にも入られないか、誰にも聞かれないけど誰かに入られるかもな場所で』


『イルマくんはどっちがいい?』

イル「え、えーっと、僕は・・・、」


この質問を簡単にすると教室に鍵かけて話すか、私の魔術でどうにかするか、みたいな。


君はどっち選ぶ?


チラチラとイルマの悪魔とは思えない丸い耳を見ながら、答えるのを待つ。

イル「僕は・・・わかりません。」


わか、っはぁ、!?

驚いた。まさかそういう反応が帰ってくるとは。


驚きすぎて声に出ていたのだろう。

イルマは口を開く。

イルマ「僕は・・・」

『・・・いいよ話さなくても。じゃあそこの教室入ろっか〜、』

といい、指定した教室の扉を開く。

鍵をかけなくちゃだからね。

イルマが感謝を述べて教室に入ったのを確認し、私も入る。


そして鍵をかける。

イル「え、・・・せ、先生・・・?」


「なんで鍵を」と戸惑ったようにこちらを見る。



だってさ、君だって困るでしょ?ニンゲンって廊下まで筒抜けなのは。

と言いかけた言葉を心の中にしまっておきながら、

『まあまあ。襲いはしないからさ。』


と話す。まぁ食べないのはほんとだし。


イルマは恐怖を感じているようだ。顔を少し青くしている。

イル「そ、それで・・・、ここまでして何を話すんですか・・・?」

あ、そうそう。と声を漏らす。

危うく食べる方に行っちゃうとこだった。

『いやぁー、ちょっと。』


と誤魔化し、お目当ての耳を触る。


ニンゲンだったら匂いとかするんだろうけど・・・全然しない。


バレない程度に匂いを嗅いでみる。


私結構変 態じゃん


イルマくんはこの状況についていけてないのか、顔や私が触っている耳を少し赤くしている。



_もういいか。ストレートに聞いてしまおう。

ねぇ、と声をかける。


このまま、私のペースにイルマを巻き込んで。

"ニンゲン"だ。って白状させなきゃね。

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設定タグ:魔入りました!入間くん , 愛され , 魔入間   
作品ジャンル:恋愛
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岡P(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか楽しみです。更新楽しみにしています。 (2022年11月24日 2時) (レス) @page18 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
きょちゃちゃ - 作者さん!僕は作者さんが帰ってくるのをまってます!きっと、ほかの人も待っててくれてると思います!なので、続きを楽しみに待ってます!頑張ってください! (2022年11月21日 8時) (レス) @page18 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
あると。 - 待ってます! (2022年10月29日 14時) (レス) @page18 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しう | 作成日時:2022年8月13日 7時

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