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自分よりも彼女の方が酷い怪我だということに気づいたのは彼女が慌ただしく運ばれてからだった
「せ、んせい…この！間抜けが早く医務室に行かなくって！！出血のし過ぎか倒れたんです！！！」
罵倒にも聞こえるそれは心配からの言葉だとわかる
その声には聞き覚えがあった
いつもうるさい甲高い声のパンジー･パーキンソンだ
「これは…どうしてこんな酷い…」
マダムポンフリーが絶句してしまうほど酷いらしい
僕のせいで彼女が大怪我を負ったのかと思うと罪悪感で体を起こすことが出来なかった
「ああ、ドラコ…えっと、大丈夫？」
そう言って覗いてきたパーキンソンだが彼女の傷が気になるのだろう心ここに在らずといった様子だった
「ああ、酷い目にあった。あのウスノロ、生徒を危険に合わせておいてタダで済むと思うなよ」
「そ、そうね」
そう話したあとマダムポンフリーによって2人はいそいそと医務室から出ていった
大方治療が済んだんだろうなにやらブツブツ呟いてマダムポンフリーもいなくなった
静かな寝息が聞こえる
ゆっくりと彼女が寝ているベッドを覗くと少し苦しげな表情で眠る姿が
パーキンソンがしきりに
背中が…！！！と
背中を心配していたが背中だけではないようで僕と同じ腕がグルグル包帯だらけになっている
『先生！背中の傷きっと残るわ…！私、私…グリフィンドールなんて嫌いよ。けど、けど…！！こんな傷酷すぎる！！だって女の子よ…！！？』
パーキンソンの言葉がずっとぐるぐる回る
あの時僕を庇ったから
どうして庇ったんだ？庇わなければ傷を負うことは無かったんだ。
けど彼女が庇ってくれなければこのボロボロな状態になるのは僕だった
前にも彼女はこのベッドに横たわっていた
あの時と違うのはこの苦しげな表情
じっと彼女を見つめる
額にはじっとり汗をかいていた
頬にも傷があるのだろう
綺麗な顔に不釣り合いな大きなガーゼが貼られている
もし、この顔にある傷が…残ったら…？
嫌な想像を振り払うように僕はベッドに潜り込んだ
僕は庇って欲しいなんて思ってなかった
それでも、あの時僕があの言葉を言わなければ
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年3月15日 1時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
りあむ(プロフ) - めちゃくちゃ続き見たいです！応援してます！ (2021年12月26日 15時) (レス) @page17 id: 5dcfb8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐみ | 作成日時：2021年8月29日 21時
