第二十一話《花の日》4 ページ23
話しかけようとしたが、女性に囲まれているところに遭遇してしまった私は、なぜかもの陰に隠れてしまった。
A(隠れる必要あったか私...!?)
何故か!隠れてしまった。(重要なことなので2回言いました)
女性達が頬を赤らめて手渡しているものは、昨日作っていたクッキーだ。
それにエースも困りながらも、笑った顔で貰っている。
ここの距離では声がうまく聞こえない
女性達が笑ったエースの顔を見て、もっと赤くなった。もう耳まで赤くて、湯気が見えそうだ。
エースにバイバイと手を振りながら走ってさる女性達。を見つめて見送るエース。
A(...沢山貰ってる)
エースはこの頃ずっと調合室へ入り浸るようになり、原作の人物に関わりたくない私だが、仕方ない。
と関わってきていた。いつもエースが話す話題が楽しくて、私もこの頃は来るのを楽しみになっていた。
A(息がしづらい?なんでこんなにムカムカ、ザワザワするんだ私。てかいいじゃない、エースが女の人と話してて。よかったじゃん...よかった?)
普通は、エースが笑った程度で、とか。エースが笑っててよかった。とか。もっと違う感想を持つはずなのに、私は息が、何かに邪魔されてるかのように、詰まりそうだった。
だからだろう、気づかなかった。
物陰に隠れていた私に近づいてきているエースに。
エース「...?A?何してるんだ?」
ビクッ!と体を強ばらせてしまった。
A「えっと...。あの、出るタイミングと言いますか、それをですね。え〜...。あっと....。」
エース「ふーん?それは?もしかして俺の分....とか?」
エースの目は私が持っている紙袋にクギつけだ。
ハッと今し方忘れていた用事を思い出した。
A「ええ!そうですよ!これ...を...。」
渡せば、終わりなのに、エースの腕には大量のクッキーの入った袋。
今更私の焼き菓子なんて....。と思ってしまい、相手の腕を見つめてしまった。
それに気づいたエースが
エース「これは、なんか貰ってって言われて...。俺は別にそんな気ないっていうか...。」
私に言い訳なんて要らないのに何故言うんだろうか、
その時の私は、自分の表情が見えなかった。
どう写っただろうか。
A「大丈夫ですよ、さぁどうぞ。」
それでは、と言った自分は走り去るようにエースの顔を見ずにその場を去った。
その時1粒生暖かいのが頬を濡らしたのに、気付かないふりをした。
肺に海が入り込んだみたいだ
何故か、息が詰まった
エース「A......?」
第二十二話 《花の日》4,5 エースside→←第二十話 《花の日》3
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やの - え、は、話も面白くてえ、え、絵もう、上手いだと…!? (2022年8月11日 21時) (
レス) @page17 id: 089d078fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ミアプラ(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます!応援の言葉、励みになります！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年9月24日 15時) (レス) id: 60e4e41710 (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - とても読みやすく、文章表現が私好みです！たまに出てくるイラストなどもとても上手ですね！これからも更新頑張ってください！ (2020年9月22日 0時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミアプラ(プロフ) - 宝石星さん» ありがとうございます!参加させていただきました！よろしくお願いします！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: 60e4e41710 (このIDを非表示/違反報告)
宝石星(プロフ) - 参加ありがとうございます！一つ一つの描写がとても丁寧で、すごく読みやすいです！更新、頑張ってください！ (2020年7月14日 16時) (レス) id: 7bfcf4fe6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミアプラ | 作成日時：2020年7月9日 15時
