* ページ6
.JM side
「ヒョン、ずっと外見てどうしたんですか」
「道でぶつかった女の子でも探してるんじゃない?
あの子がいつ落とし物を取りに来てもいいように
事務所に戻ってもずっと外を見てると
後ろから揶揄うようにジョングクとテヒョンが話してる。
多分大切な写真だと思うんだ。
右に映ってるのがさっきぶつかったあの子で
隣の男の人は誰なんだろ、彼氏さん?
そんなことをぼんやり考えていると
見たことある背丈の女の子が走ってきた、
『……あ、きた』
やっぱり,すぐ探しに来るくらい大切なんだ。
「ヒョン〜もうすぐで休憩終わっちゃうよ」
『すぐ戻ってくるからって伝えておいて』
今返さないともう返せないと思った、
もう会えないと思った、そう思ったら体が動いてて、
気づけばあの子の目の前に立ってた。
「あの…なにか…?」
『っ、ごめん、さっきは本当に、
これもしかして探してるもの?』
「そうです!これ、拾ってくれてたんですね、
ありがとうございます」
ペコっとお辞儀をしたら,すぐ立ち去ろうとする君の腕を
気づいたら反射的に掴んでた。
『やっぱりさっきの服、弁償させて欲しい、』
「ほんと気にしないでください!大丈夫なので!」
『…じゃあ、せめてご飯ご馳走させてよ』
でも…と目線を逸らして渋る顔、
やっぱりその写真に写ってるのって彼氏さんかな
『彼氏さんに怒られちゃう?』
「いや彼氏はいないんですけど」
その質問だけやけに即答で思わず笑ってしまった。
234人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なるま | 作成日時:2021年9月1日 17時