あなたの見てる世界 (ページ43)

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“今時間ある？”

夜に突然来たテヒョンさんからのメッセージに

もう寝ようとしてたところなのに、、なんて

目を擦りながら返信をする

あります、とだけ送るとすぐ位置情報が送られてきた

え、これここに来てってこと？

私の予想だと絶対ジミンがいると思うんだけど。

画面と睨めっこしてると

追い討ちをかけるようにまたメッセージが届く。

“来ないとダメ”

“なにがあっても味方でいるから来て”

きっと多分、テヒョンさんはテヒョンさんなりに

すごく考えてくれててその結果なんだ、と思った。

でもこの文章からしたら絶対ジミンいるじゃん。

私、連絡返してもらってないのに

図々しく会いに行くことなんて許されるのかな。

そんなことを考えながらも

やっぱり会いたいって素直な気持ちには勝てなくて

気づいたら準備をして外に出ていた。

送られてきた位置情報に行くと

そこは何回も通った、思い出が詰まってる場所で、

よりによってなんでこんなとこに呼んだのか

わざとなのかたまたまなのか、

　

外の看板は私の気持ちとは反対に

すごく明るく照らされている。

中に入っていつもの席を覗くと

そこにはちゃんとテヒョンさんがいて、

「早かったね、

ジミニはまだ来てないよ」

『…なんで、』

「…なんでって、俺、結構世話焼なのかも」

まだ来てない、という言葉に安心すると同時に

あぁ、やっぱりここに来るんだ、ということが確信に変わった。

「俺ね、2人にはちゃんと自分のこと話し合ってほしいんだ」

私が写真を落としてテヒョンさんに見つかった日の夜とは程遠い

すごく優しい声で話してくれる。

「どうせまだ連絡来てないでしょ？

意地っ張りなんだ、許してあげて」

『…それくらいのことを私がしたんですよ』

「それはそうかもしれないけど、、

でもすごく痩せちゃってさ、

スマホだってチラチラ見てはため息ついて

多分返信送ろうか迷ってるんだと思う」

「そんな親友のために、親が動かないとって、」

『…でもっ』

「そんな顔しないでよ、

さっきも言ったけど俺はAちゃんの味方だよ」

そう言ってテヒョンさんの手が私の頬に伸びてきた時、

「…なにしてんの。」

「あ、ジミニ来た〜」