あなたの見てる世界 (ページ31)

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「今日は渡したいものがあって」

またジミンさんの家にお邪魔して

コーヒー淹れるから、と

キッチンにいったジミンさんを待っていたら

コーヒーと一緒に小さなおしゃれな箱を持ってきた

『これなんですか？』

「Aちゃんに似合うかと思って」

ジミンさんが箱を開けると

大人っぽい雰囲気のネックレスが入っていた

絶対似合うよ、と言いながら

私の首に手を回してネックレスをつけてくれた。

「すごい似合ってる、俺の趣味もあるけど、笑」

『……いいんですか？誕生日でもないし、』

「うん、勝手にあげたかっただけだから」

私がプレゼントなんて貰ってもいいのだろうか、

ジミンさんに言えないことだってあるのに

こんなにしてくれて胸が痛くなる。

「喜んでもらえてよかった、

いらないって言われたらどうしようかと、笑」

『そんなこと言わないですよ、

本当に嬉しいです、私なんかに…ありがとうございます』

「Aちゃんだからだよ

しつこく言うけど、好きなんだ」

いつにもなく真剣な目で私を見つめてくる

いつもなら目を逸らしてしまうけど

今日はその目から逸らすことができなかった

「好きだよ、Aちゃんは俺のことどう思ってる？」

気づいてるくせに、

気づいててそんな綺麗な目で見つめてくるんだもん。

『好き、です、』

「…付き合って欲しいな」

くしゃりと目を細めて笑うジミンさん、

私にその告白を拒否するなんて選択肢は無かった。