あなたの見てる世界 (ページ27)

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『あれは、その…』

どこから話すべきなんだろう、

仕事のことから話す？それとも誤魔化す？

どっちにしろどうにもならない部分は出てくるし

話が矛盾してくるかもしれない。

「ジミナと親しくなって

記者に情報提供でもするつもりだった？」

『そんなことは絶対しません！違います…！』

「じゃあなんなのさ、

陥れようとしてるんじゃないの？」

もうだめだ、誤魔化せば誤魔化すほど

私は悪い方に印象が残ってしまうし

全くしてないことまでしたことになりそうだ。

『私、本当はライターで

今回の仕事がジミンさんのプライベートな部分を

記事にするっていう仕事でした、』

もう隠さずに話すことにしよう、

元々は仕事で近づいて

こんなに仲良くなるつもりはなくて

今は気になり始めてること、

あの一緒に話してたのは先輩で

一緒にいるところを撮られてしまったけど

会社には黙っていてくれることを伝えた。

「…そっか、本当に悪いことは考えてない？」

『ないです、受けた仕事はやり遂げたいんですけど

途中で気持ちが変わってしまいました。

プロ失格ですね、はは…』

「俺はすごく嬉しいよ

Aちゃんのこと信じるからね」

はいこれ、と渡されたのは

さっき取られた写真だった。

私がいうのもなんですが、

そんなに簡単に信じていいんですか？って

テヒョンさんに聞いたら

親友が嬉しそうに話す女な子の話を

信じてあげないわけにはいかないよって。

「いきなりご飯誘われて行ってみれば

ずーっとAちゃんの話するんだもん。

俺あんま覚えてなかったけどさっきで名前覚えちゃった」

『そうだったんですね…』

私の知らないところで

話をしてくれてるなんてすごく嬉しかった。

それと同時に、

その後に先輩との話を聞いて私に会った

テヒョンさんにものすごく申し訳なく感じた。