あなたの見てる世界 (ページ18)

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．JM side

多分初めて会ったあの時から好きになってたんだと思う

仕草の一つ一つがグッときて、目が離せなくなってた

だから無理にでも連絡先を交換してもらおうと思ったし

できなかったら会えるまであの時間帯に

コーヒーを買いに行こうかまで考えた。

Aちゃんと一緒にいると

アイドルの俺じゃなくて一般人の俺として

見てくれてる気がして嬉しかった。

「ジミナ〜さっきから何ニヤニヤしてるのさ」

「別になにもないよ」

「もうその顔がにやけてんだけど」

家を出る前に一応置き手紙をテーブルの上に置いといた。

Aちゃんは飲んでる時には

アラームセットしてたからきっとそろそろ起きるからかな

スマホのバイブが鳴って画面を見ると

Aちゃんの名前が表示されメッセージが届いてた。

“昨日はすみませんでした、ジミンさんの家ですか？

仕事休みになったんですけど、鍵の閉め方が分からなくて…”

そっか、何も教えずにきちゃったからわかんないんだ、

今日は午後から休みだから終わったらすぐ帰るよ、

とメッセージを返した。

あと1時間だけどそれが長く感じる

テヒョンにまたにやけてるって言われないように気をつけないと。