それでも好き (ページ8)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:260,575 hit

8 ページ8

．

「…そっか、じゃあ家まで送るよ」

『大丈夫です、自分で帰れるので』

絶対に家も教えたくないし！

このまま送ってもらったら

家入れてとか言われそうだもん。

「じゃあこれタクシー代だから」

気をつけて帰ってねとタクシー代を

私の手に握らせてくれたのは

ジミンさんじゃなくてジョングクさんで。

大した話もしてないのに

なんでそんなによくしてくれるんだろうしか

その時の私は考えてなかった。

「連絡先も聞いちゃダメ？」

首傾げてわざとあざといような聞き方をしてくる。

そうやって何人の女の子の連絡先を

ゲットしたんだろう…

『またお店来てくれたら考えます』

精一杯の営業スマイルを向ける。

それもまた“え？”みたいな顔されるからすごく面白い

「俺もまたお店行っていいかな」

『いいですよ！待ってますね』

意外だったのがジョングクさんも来るって言ったことだった、

あの店そんなに待遇良かったかなぁ、

なんで帰り道考えながら帰ったけど

結局すごく良かったとかなんて何もなくて

頭の中に謎が残るまま寝ることになった。

きっとジミンさん悪い人じゃないんだけど

もう少しアイドルなんだからって思っちゃうなぁ、

ジョングクさんはすごく優しくて

あれ他の人されたら惚れちゃいそう〜…

そもそも年に2回くらいしか店来ないし

今日で調子乗ってる女だと思っただろうから

もうお店に来て私を指名することはなさそうだけど

ちょっと楽しかったなぁ。