それでも好き (ページ28)

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「Aちゃんっ」

『わ、もう〜来るなら連絡してくださいよ』

指名されたと思ってきたらジミンさん、

最近ずっと連絡取ってたんだから

来るって一言入れてくれてもいいのに。

「驚かせようかと思って」

『もう〜ほんと指名してくれるなんて誰かと思いましたよ』

「ははっ、俺が来て嬉しい？」

『…それは嬉しいですけど、』

新しい指名が貰えたかもしれなくて嬉しかったのに、

なんて口が裂けても言えない

でもずっと続けて指名してくれる人の方が

比べられないくらい嬉しいんだけどね

「Aちゃんはいつ俺とデートしてくれるの？」

『またそれですか？』

「だって昼間も一緒にいたいもん」

『そんな可愛く言ってもだめでーす』

最近はずっとこんな感じ。

普通に仲良くなってからは

いつデート行く？とかいつご飯行く？とかばっかりで

これが私が興味ない人だったら

即NG客にしてるところだよ…

「うち遊びに来てよ」

『ジミンさん、自分の立場わかってますか？』

「そんなこと言っても好きなんだもん」

『またそれですか…』

これも最近よく言ってくる

“好きだから”ってなにに対して？って思う

私自身？それとも安っぽい女がってこと？

ジョングクから少し話を聞いてることもあって

素直に受け止められない自分がいる

「じゃなきゃこんなにお店通わないよ」

『そう、かもしれないけど…』

「好きだよ、本当に」

『…でも今お酒飲んでるし』

「飲んでない時だったら信用してくれるの？」

『う〜〜ん、』

「凄い悩むじゃん、笑」

だって、話聞いてるし、なんて言えないし、

適当に交わして気を損ねない程度に交わそうって思って

曖昧な返事ばっかりしてたら

そんなに信じられない？って真面目な顔をして聞いてくる

「まあ、あれだけ遊んでれば耳に入るよね」

『それなりには…』

「正直だね、笑

もう今は遊んでた女の子とは全部関係切ったよ」

そういうと、酔ってるせいもあってか

虚な目をしてゆっくり話出すジミンさん