それでも好き (ページ24)

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“「もしもし」”

『はい、すみません夜遅くに』

“「全然、寝れなかったからちょうどいいよ」”

お店の送迎中もずっとジミンさんと通話したまま

いつもは今日の仕事を振り返って憂鬱な道のりが

こんなに楽しいなんてやっぱりジミンさんは話が上手

“「今日嫌なことでもあった？」”

『………なんでですか？』

“「声のトーンが低いかなって思ったんだけど」”

『…ジミンさんはなんでも分かるんですね』

でも何があったとは言わないで

少し嫌なことがあったとだけ伝えた、

多分全部話すとジミンさんはきっと気にしてしまうし。

“「明日行こっかな」”

『来てください〜今日ジョングギが来てくれました』

“「え、聞いてないんだけど、笑」”

てっきり言ってから来てるのかと思った、

ジョングクが行ったなら俺も行かないとって

休みなんてきっと少ないはずなのに

来てくれて本当に嬉しい。

“「でも少し遅くなっちゃうかも」”

『大丈夫です！待ってます』

“「ありがと、昨日会ったばっかりなのにもう会いたい」”

『ふふ、すぐ会えますよ笑』

電話を切ったあとは

今日のことを忘れるくらい気分が良くて

帰ったら何食べよっかな〜って

考える余裕ができたりした

あまりにも電話した後の顔が明るいから

送迎のボーイの子が不思議がって

バックミラーで後ろに座ってる私のことを見てくる

「…彼氏さんですか？」

『ううん、違うよ』

「なんだ、すごいニコニコして話すから

彼氏さんかと思いました」

そんなにニコニコして話してたかな、

無意識で全然わかんなかった

ちょっと恥ずかしいな