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2人とも何を考えてそんなことを
言ってくるのか分からなすぎる、
でも人間って不思議な事に
やめときなって言われるほど気になるもので
そんなに悪い人?ただ女の子好きなだけじゃない?
とか考えながら今日も出勤するために支度をする。
あの日ジミンさんに可愛いねって
言われたリップもシャドウも
使う気にならなくて他のを使ったけど
やっぱり気持ちはモヤモヤしたままで
出勤するまでにまだ時間あるし
買い物してから行く事にした。
前から気になってたものを買って
明日からこれ使おっかな〜って考えるのが好きで。
今日すごい考え事するじゃんって
ぼーっとして歩いてたら前から来た人とぶつかってしまった、
ピンヒールを履いてたこともあって
すぐよろけてしまった、
絶対転ぶ…って思ってたのに転ばずに済んだのは
その人が私の腰に手を回して支えてくれたから。
「大丈夫?」
『…ジミンさん、』
「考え事でもしてた?」
よりによってぶつかった相手はジミンさんで、
この人のおかげで今日は買い物に出たのに
結局モヤモヤした気持ちは更に増した。
「今日も出勤?」
『はい、これから行こうかなって』
「まだ時間あるよね、少し話そうよ」
あそこでって指差す先には普通のカフェ、
そんなとこ普通に入っていいの?
ジミンさんサングラスしかしてないけど。
持つよ、と化粧品が入った小さい紙袋を持ってくれて
先に歩き出すし、まさか出勤時間も
把握されてると思わなくて
大丈夫です、なんて断れなくて
何も言えずにジミンさんの背中についていく事になった。
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作者名:なるま | 作成日時:2021年10月20日 1時