最後には (ページ4)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,277 hit

4 ページ4

『あ、小島くん！』

健「うお、」

呼びかけると驚きながら後ろを振り返る小島くん。

昨日とは違う髪型をしている。相変わらずかっこいいなと思った。

『昨日傘貸してもらったんやけど...そのお礼で！』

健「あー！えお菓子？こんな貰っていいん？？」

『家にあったものでごめんやけど、』

健「全然いい！お菓子は何貰ってもどんだけあっても食えるし笑」

『ホンマに？』

健「それはちょっと嘘ついたかもやけど笑」

小島くんはどこか掴めない人だ。

健「何組なん？あと名前教えて貰っていい？」

『Aって名前で、3組！』

健「Aね、これからよろしくな！」

これが小島くんと私が知り合ったきっかけの出来事だ。

ユリ「Aさーん、聞いてる？」

『あ、ごめん』

久しぶりに思い出した。ちなみにこの出来事から恥ずかしいことに、小島くんと1回も話していない。

ユリ「でAはどう思う？」

『うん、いいんちゃう？』

ユリ「何その適当感」

『ごめんって笑でもホンマにいいと思う』

自分でも何がしたいのか分からない。

私の好きな人を友達におすすめする。

よく分からないことになっている。

つまり今私とユリと小島くんの三角関係が出来上がっているということ。

私の気持ちを隠さないと。やめないと。私はすぐにそう思った。