It's time to wake up ページ6
夜がまだ明けきらない空
冷たいシーツが肌に当たって、目を覚ました
｢今は…5時半か｣
しっかりとまわされた腕をやっとのことで解いて
時計を読む
今日は、飛行機の時間もあるから
あんまりゆっくりはしていられない
｢ん…おはよ
って、まださすがに起きてないよね｣
無防備な手のひらに自分のそれを重ね
指を絡めれば、ちょっと冷たい
握っていれば熱を帯びてくる手に
余計に寂しくなってしまった
ちゃんと起きて準備しようと思ってたけど
やっぱまだいいや。
時間が許す限り、ジェノの腕の中にいよう
頬、首筋とキスを落としてから
再び広い胸に顔を埋めた
｢いった…ぁ｣
痛む腰を擦りながら起き上がった
JN ｢腰痛い？大丈夫？｣
｢全然大丈夫じゃないよ…｣
ニヤニヤしながら腰をさすってくる
まったく…そうした張本人はあんたでしょ。
｢ちょ、そんなにくっつかれたら動きにくい｣
服を着替えてから
歯を磨いている時も、髪を整えている時も
ずっと私にまとわりついてるこの大きいわんちゃん
抱きしめられる体温とか、触れる髪とか
全部が昨夜のことを思い出させて
私はたぶん耳まで赤くなっているんだろうな
JN ｢ん、もう1回したいの…？
昨日のじゃ足りなかったみたいな顔してさ｣
｢断じて違う！｣
軽く腹パンをお見舞いしておいた
中身はまったくわんちゃんなんかじゃない。
MG ｢あと五分くらいで着くわ
全部準備終わしておいてね｣
急にスマホが鳴った
オンニがここまで迎えに来てくれるらしい。
｢はーい、準備おわしときまーす…っん｣
通話終了のボタンを押すのと同じタイミングで
ちゅっと軽くキスされる
こんなところは誰にも見せられないよ…
｢も、何して｣
JN ｢だって…Aと過ごす1分1秒も惜しくて｣
こんなふうになってから気づくもんだよね、と
寂しそうに笑うから
今度は私から深く唇を重ねた
お互いを、お互いだけを求め合って
どちらのものかわからなくなってしまった唾液は
二人の間に銀色の糸を紡ぐ
JN ｢ん、…は｣
｢…っはぁ……って、もう行かなくちゃ｣
旅立ちの時は、刻々と迫っていた
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稟(プロフ) - きららさん» ありがとうございますすごく嬉しいです！、これからも楽しく書き続けます^ - ^ (2021年1月23日 9時) (
レス) id: be56eb441f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 前もコメントさせていただいたんですけど(何回コメントするんだよって感じですよね笑)ほんとにこのシリーズが大好きすぎてずっと読み返してキュンキュンしながら続きが出るのを楽しみにしてます！！(^-^)次も楽しみです！ (2021年1月22日 1時) (レス) id: c6db1fa1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこ | 作成日時：2021年1月18日 0時
