I'm your girl ～chapter 1～ (ページ34)

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pretend ページ34

改めて言われると照れる

｢何よ、前はティパオンニが好きって言ったくせに｣

照れ隠しにそう言えば

｢そっそれは…違うじゃん、好きの種類が｣

本当に焦り始めるジェミナが可愛くて

｢ふーん。じゃあ、

ティパオンニと私、どっちが好き？｣

ちょっといじわるしちゃった

ジェミナは座っていた椅子から立ち上がって

JM ｢まだそんなのもわかんないの？｣

ほんのちょっとの出来心だっただけ、

俗に言う顎クイをされて

顔がジェミナのほうを向く

恥ずかしくて、目が合わせられない

JM ｢まさか、ドキドキしてる？A｣

しないわけないじゃん、

こんなに近くで見つめられたのは初めてで

綺麗な瞳に吸い込まれてしまいそう

触れられたところが熱いの、どうしよう

そのままジェミナの顔が近づいてくるのがわかった

自然とゆっくり、目を閉じる

＿＿＿＿＿＿＿＿キスされる、

そう思った

でも、いつまでたっても

想像していた感触はやってこなくて。

代わりにやってきたのは

｢いてっ｣

デコピンだった

JM ｢何？キスされるとでも思った？

ナナはどこかのグループのマンネとは

違うんだよね｣

｢ッッ期待なんてしてないし！｣

JM ｢確実にそうだったじゃん、目閉じてたし｣

｢うるさい！｣

JM ｢ふは、A元気になったみたい

明日も仕事あるし、帰るね｣

帰ろうとする後ろ姿を見て思う

あぁ、やっぱり彼は一枚上手だって

｢あっ忘れ物したみたい｣

扉を前にしてジェミナが言う

｢何忘れたの？｣

そう彼を見上げた瞬間、

ちゅ、とリップ音

JM ｢よかった忘れ物しなくて

じゃあね、A。早く元気になって｣

さっきより速いスピードで病室をあとにするジェミナ

｢なっなに、今の…｣

白い布団の中にくるまって

自分の体温が急上昇していることに気づく

オンニ、入院長引くかもしれないです。