I'm your girl ～chapter 1～ (ページ11)

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君だけはページ11

jaemin side

2018年 4月

NCT 2018として｢Black on Black｣の活動が始まった

正直言ってきつい

活動には復帰したものの腰には負担がかかってる

でも、他のメンバーやバックダンサーの方々に

迷惑をかけるわけにはいかなかった

そんな時にさりげなく声をかけてきてくれるのは

｢ジェミナー腰大丈夫？｣

いつもいつも、Aなんだ

｢いやー振り激しいね！見ててひぇーってなった｣

きっと意識して言ったわけじゃないんだと思う

JM ｢きついのバレてた？｣

｢んーん、見ててそう思ったんだよねぇ｣

｢でも、ジェミナは他の人に迷惑かけないよーにー

とか思って黙っとくでしょ

私は特に何も出来ないけど…

ちょっと話聞くくらいは出来るかなって思って｣

…完敗だった

あまりにも不甲斐なくて涙が零れる

何故これほどにも自分の体は思い通りにならないのか

Aに泣き顔なんて見せたくないのに

気づいたらAに抱きついてた

安心したかったんだ

確実にやらかした。多分Aはドン引きだろう

｢ジェミナ｣

背中に腕がまわされ抱きしめられる

｢自分のことを責めないで、

つらい時はつらいって言っていいんだよ

つらくなったらまたこうしていいから…｣

心の奥深くで凍ったものが溶けていくみたいだった

なんでこんなにも安心するんだろう

｢あっヤバい！私もそろそろ仕事だ～

じゃあねジェミナ！｣

何事も無かったかのように去っていく

次会った時もきっとそう

体に残った熱、君の香り

ほんの数秒でどれだけ心が救われただろうか

いくらでもいる僕の顔しか見てない女とは違う

わがままで不器用な僕の心に

寄り添って温めてくれる

ただ、君が欲しい

君さえいれば他に何もいらないから