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『啓悟は、私が病気だって知ったらきっと色々気にかけてくれるでしょ？
忙しい啓悟に、迷惑かけたくなかった。』
「迷惑なんかじゃない。
病気早く治して、元気になって遊んだ方がいいだろ？」
気を使ってくれたのか優しい声で言葉を発する。
私には兄が居ないから分からないのだが、兄がいたらきっとこんな感じなのだろう。
啓悟はやっぱり優しい。
「それに、俺も早くAと飲みたいし、
俺、Aのこと、昔から好きだった。」
『………は？』
聞き間違えたのだろうか。
啓悟の口から紡がれた言葉を何度も頭の中で繰り返し再生する。
「だから迷惑じゃない。
Aが何言っても俺に出来ることなら絶対なんでもやるし。」
『ねぇ啓悟、さっきの好きって…』
笑いながら話す啓悟に、頭が混乱してる私が聞く。
私が勘違いしてるだけで、きっと恋愛としての意味はなく、友達としてということなのだろう。
けれど確かめないわけにもいかなかった。
「そのままの意味だけど……、あ、返事ならしなくても大丈夫だから。」
『ほんとに？』
「うん。」
『……私でいいの？』
「え……？」
少し悲しそうにして俯いた啓悟に、何度も質問を繰り返す。
本当ならば今頃迷惑をかけたくなくて、嘘をついたつもりなのにそれがバレてしまったという罪悪感で押しつぶされそうになっているはずなのに言葉に言い表せないくらい嬉しい。
『私もね、啓悟のこと好き。』
私は啓悟に満面の笑みを向けて答える。
なんだか今なら病気にだってなんだって勝てそうな気がする。
そう思うほどに胸には温かい気持ちが溢れていた。
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ユリ(プロフ) - 雫さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新遅くなって本当に申し訳ないです…… (2020年5月11日 1時) (
レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 黒霧さん最高…いぇーい＼(^o^)／ (2020年5月8日 16時) (レス) id: f53115cc0c (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 鳳蝶さん» うわぁぁありがとうございます！！私もホークス好きなので書いてて楽しかったです！！ (2020年4月3日 0時) (レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
鳳蝶 - これよ。これですよ。わたしが待ち望んでいたものは。やっぱりユリさんは凄いですね！！書いていただきありがとうございます！！ (2020年3月29日 15時) (レス) id: 021b07b710 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 座布団さん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます((o(*>ω<*)o)) (2020年3月24日 0時) (レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ | 作成日時：2020年3月5日 19時
