普段ネガティブのクセにたまに距離感がおかしい天喰くんの話＊天喰環 ページ2
『はぁーっ、しあわせぇー……』
甘いものは正義だ。
甘いものを食べている時こそ至福の時間と言えよう。
最近新しく出来たカフェの、一番人気のベリーパフェなるものを食べる。
なんという幸せなのだろうか。
「Aは本当に美味しそうに食べるな。見てて楽しい。」
『だって美味しすぎるんだもん…』
パフェを頬張りすぎたのか環がクスッと笑う。
これは多分、気の許せる仲間にしか見せない気の抜けている顔だ。
いつも学校で見せるような硬い表情では無い顔。
なんだか自分が特別なような気がして嬉しくなる。
多分、ただの友達だと思われてると思うけど。
『今日はほんとありがとうー』
「いや、俺も食べてみたかったから。」
そう言ってメニューの名前はなんと言っただろうか、キウイやらブルーベリーやらいろいろ入っているパフェにスプーンを入れてそのまま口へ運ぶ。
個性がらたくさん食べれるのか、一緒に食事に行くとたくさんご飯を頬張るからそういう所が好きだ。
無意識なのか美味しそうに食べるし。
「…？どうした？」
『えっ、いやなんでもない！』
やばい、無意識に見てた。
こういう時どうすればいいか分からない。
気まずくなって食べかけのパフェを急いで口に入れる。
…どうしよ、おかしいって思われたかな。
そんなこと考えていたら、環の方からふっ、と笑い声が聞こえてきた。
やっぱおかしかったかな、恥ずかしい。
『…えっ、なんかついてる？』
「うん、ちょっとこっち向いて。」
そう言うと少し向かいのテーブルから身を乗り出して、指を私の口元に近づけてくる。
それを私の唇の端に持っていき優しく拭うものだから、自然とドキドキして顔に熱が集まってしまう。
もう無理、死ぬ。
「顔にクリームが付いてたから。」
『そ…そっか、ありがとう。』
私の心臓が大変な状況になっていることも知らずにクシャりと笑うので、思わず「はぁーっ。」とため息をついた。
「えっ、どうした？」
『天然かよ…。』
こうして今日も私の気持ちには気づいてくれないのだろうなとパフェを口に入れて顔を上げると。
「…なんか、ごめん。」
頬を染めて顔を俯けている環くんがいた。
ちょっとでも脈があるのかな、なんて。
なので私は満面の笑みを向けて「許さない」って言ってやった。
今日のことが印象に残るように。
この後本当にしょんぼりしてる環くんに冗談だよって言ってあげたのは別の話。
あなたと繋がりたい＊死柄木弔→←幼馴染が可愛すぎて辛い＊緑谷出久
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ユリ(プロフ) - 雫さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新遅くなって本当に申し訳ないです…… (2020年5月11日 1時) (
レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 黒霧さん最高…いぇーい＼(^o^)／ (2020年5月8日 16時) (レス) id: f53115cc0c (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 鳳蝶さん» うわぁぁありがとうございます！！私もホークス好きなので書いてて楽しかったです！！ (2020年4月3日 0時) (レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
鳳蝶 - これよ。これですよ。わたしが待ち望んでいたものは。やっぱりユリさんは凄いですね！！書いていただきありがとうございます！！ (2020年3月29日 15時) (レス) id: 021b07b710 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 座布団さん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます((o(*>ω<*)o)) (2020年3月24日 0時) (レス) id: 4145acdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ | 作成日時：2020年3月5日 19時
