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口では素直ではないことを言っていても、俺へ向けるその視線はどこか熱っぽくて、浮かれていたんだ、きっと。
彼女の気の強さのなかに見え隠れする優しさや、整った顔立ちから男子からの人気は決して低いものではなかった。
だから彼女の瞳に宿る熱が覚めてしまう前に、他の男に取られてしまう前に、彼女を捕まえてこの腕の中に閉じ込めておきたくて、なんでもない顔で言ったこともない甘い言葉を吐いてみた。
その方が何かあった時に冗談だって、誤魔化して笑って逃げられるような気がしたのだ。
でもそれはただいつものように冷たくあしらわれた時だけで、想定のできない場面に出会ってみると頭が真っ白になった。
「……ごめん、まさか泣くとは思わなくて。」
もはや後悔と罪悪感だけが渦巻く脳内で、必死に言葉を絞り出すが出てくるのは謝罪だけで、本当に追い詰められた状況じゃ誤魔化しなんて効かないのだということを始めて思い知った。
『……っ違うの…、別にあんたが謝る必要ないじゃん…、私だって、なんで私が泣いてんのかわかんないのに……っ』
涙で濡れた顔を必死に拭いながら紡ぎ出された言葉に動揺すると同時に疑問を持つ。
「…なんで泣いてるのかわからない？」
『…、わかんないよ……、あんたがどこかに行っちゃうの想像したら勝手に出てきてっ…、あんたのことなんて嫌いなはずなのに、あんたのこと好きなんて言ったらあの子がどうなるかわかんないのに……』
あぁ、そういうことか。
Aの友人のあの子が俺のことを好いていることは、どこからか聞こえてきた噂で知っていた。
根が優しい彼女は多分、俺と結ばれたらあの子が傷つくと思ったのだ。
俺の勘違いでなければきっと両想いなのだろうけど、三角関係というのは複雑で、俺の欲だけでどうにかできるものではないのだ。
だけれど関係が複雑だからといって諦めてしまうのは悔しくて、こんな中途半端な気持ちのままいるならば何も考えずに彼女の全てを奪ってしまいたくて。
Aの腰を引き寄せ、目から零れる涙を親指で拭って、自分のものを彼女の唇に重ねた。
『…っんぅ！？……ぁ、』
衝動のままに舌を絡める。なんだかこのまま深く溶け合ったら、あの子じゃなくて俺を選んでくれる気がして。
「ねぇ、どうしたら俺のものになってくれるの？」
小さく呟いた言葉は、君の耳に届かないでどこか遠くへ消え去った。
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きのこ - 心操君と真堂君が、、、、グハァ(血吐 (2018年10月12日 21時) (
レス) id: b000323d2b (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - Ψ藤｡さん» ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: 5f6ae5c170 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - Ψ藤｡さん» リクエストありがとうございます!遅くなってしまうのですが書かせていただきますね！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: e541ce1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - カリンさん» リクエストありがとうございます！遅くなると思いますが書かせていただきます！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: e541ce1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
Ψ藤｡(プロフ) - リクエストいいですか？尾白君と心操君に夢主が取り合いされるって感じでお願いします！激甘で！ (2018年9月25日 20時) (レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ | 作成日時：2018年7月7日 17時
