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選択肢は急かす ページ13

〜in学校〜

先生「運慶さん。校長室に来て下さい」

その言葉を聞いた生徒らはガヤガヤし始める。私は構わず立ち上がった。

廊下に出る。気になったのかミヤが可視状態になって私の横を飛ぶ

ミヤ「何か咎められる事でもしたのか?」

「いや、何も。目立ちたくないし」

ミヤ「そうか」
____

校長「突然呼び出してすまない。重要な話があってな」

「…何ですか」

「重要」の言葉に心拍数が上がっていく。こう言うのはまだ慣れてないんだよ。

校長「戸籍上、君は姉と同じ神獣だ。その為通常とは違う授業を受けなければならない」

「…内容は、どんな感じですか」

なんだその事か。だが油断は出来ない。

校長「武術、魔術、妖術、陰陽、科目の中から数個選ぶ。それだけさ」

「期限はいつまでですか」

校長「来週の月曜だ。それまでに選んでおくように」

「は、はい…」

今日は金曜日。丁度キリが良いから月曜にしたんだろう。
____


いやいやいや…!?月曜って早すぎだろ!!

部屋に戻りベッドの上でうつ伏せで足をばたつかせる。

ミヤ「随分と急かすな」

「それだけ余裕が無いんだろ、戦争は落ち着いてきたけど、まだ終わった訳じゃ無いから」

くるりと仰向けになって天井を見上げる。
天井ってこんなに白かったっけか?

ミヤ「戦争か。女は行けない掟ではなかったか?」

「昔の話でしょ、それ」

そっと目を瞑った。瞼の奥に今日の出来事が流れて行く。

____
”気持ち悪い”
”目に穴空いてる様にしか見えないよww”
”全部真っ黒とかw”


あぁ、トイレで水浴びせられる…

冷たい、制服重い、痛い
____

そんな奴らの為に死にに行くのか。私が?

「ケッ…ゲロ出るっての」

いつもより大きい声でディスってやった。

ミヤ「憐れなものだ…」

其の囁きは伐折羅の耳には届かなかった。




____

白「伐折羅ちゃんどうしたの?元気有りませんわね?」

「それがさ_」

校長との事を全て話した。

白「じゃあ、姉様と同じ学校に行きますのね♡」

「でも、出兵されるかも…」

白「制度が改正されましたものね。でも、伐折羅ちゃんが死ぬ事は有り得ませんわ」

「ふーん」


その言葉の意味はよく分からなくて、フォローしてくれたのかと思った。

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作者名:月夜見 | 作成日時:2017年6月19日 20時

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