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校舎を出ると太陽が西に傾き始めていた
帰る方向は同じだったみたいで
広くない歩道を2人並んで歩いた
男子と帰ることなんか滅多にない
しかも一対一なんて……なおさら
時々肩がぶつかりそうになる距離に変に緊張して
さっきまで割と普通に喋れてたよね？と思いながら、必死に話題になるものを考えていた
と、こんな微妙な空気もお構いなしで口を開くのは彼の方で
「…ね、今日初めて君と話したけどさ
僕、結構楽しいかなって思ったよ。」
こんな爆弾発言、到底 私の手には負えない
『、へ…？
あ、あ…りがと、う…？』
動揺しまくりの私の返事に
これまた小悪魔みたいに可愛く笑って
それから、
下手すれば聞き逃してしまいそうなくらい
ぽそっ、と小さな声で
「これからもよろしくね。」
と、呟いた
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作者名：たろ | 作成日時：2018年8月19日 23時
