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しばらく歩くと、地下に降りる階段を見つけた。
コツ、コツ、と靴の音を響かせながら、慎重に降りていく。
だんだんと、更に暗くなってくる。
足元に注意しながら進み、やがて大きな扉の前に辿り着いた。
看板には、関係者以外立ち入り禁止、とだけ書かれていた。
「ここだな」
五条が確認するように言う。
Aはこくりと首を縦に振ってから、ドアノブに手をかけた。
ゆっくりと回すが、鍵がかかっており開かないようだ。
どうすべきか。
一旦事務室でも探って、鍵を見つけてから戻ってくるべきだろうか。
しかしAはただ一言、「悟、お願い」と呟いた。
次の瞬間、ドォン!!と派手な音を立てて、五条が扉を蹴り破る。
暗闇に埃が舞い、そこら中に扉の破片が飛び散るその様は、それこそまるで映画のワンシーンのようだった。
部屋の中で、理解不能な言葉を垂れ流している呪霊がうごめく。
「秒で祓うぞ」
俺とお前なら余裕だよな?
そう言って笑みを浮かべる五条の隣で、Aは大きく頷いた。
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0.5mmの替え芯(プロフ) - ただの本名;只野です。さん» 返信がかなり遅くなってしまいすみません!コメント有難うございます。更新を待っている、応援していると言って頂けるだけで、本当に嬉しくて……これは完結させなければという気持ちになります。長い休載を挟んでしまいましたが、最後までお付き合い頂ければ幸いです! (10月3日 20時) (レス) id: 631ae05995 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本名;只野です。(プロフ) - 神作品見つけるの専門謙スカポンタンの只野です。気になって軽ーく見てたら最後まで見てました。更新気ー長に待ってまーす。もちろん、応援も添えて (7月31日 10時) (レス) @page11 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:0.5mmの替え芯 | 作成日時:2023年7月8日 10時