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バイトの子を危険に晒す訳にもいかないし、ここは私が時間稼ぎしようかな。
「私中学生ですよ。若者の命奪ったらダメですよ」
「あぁ！？なにが若者だ！クソガキなんていない方が世のためだっての」
「そんな事ないでしょう。クソガキでもいい子ちゃんでも、将来は何億人と救った英雄になる可能性を秘めてる大事な命です。」
「いちいち癪に障るガキだな！！」
「ところでマジック好きですか？」
私は今自分が何を言っているのかはなかなか理解はできてない。恐らく明日になれば何も覚えてはいないだろう。ただ強盗きて怖かったなーくらいだ。
だって今ですらさっき言った言葉が思い出せない。
そう、私はいい加減なんだ。
「…何言ってんだお前。頭おかしいんじゃねーか？」
「ん？私今なんて言いました？……あ、マジックか。
じゃじゃーん、私の即興マジックショー！ドンドンパフパフ〜」
「や、やめろ！気味わりぃ！！おい！！」
私はマジックはできる方だ。プロほどでは無い。なぜなら私のは運任せのマジックだから。でもそれでも成功割合は今のところ100％。だってここは漫画の世界。そして、
運は常に挑戦する人に味方する。
コナンの世界の殺人は上手く行きすぎている。それは運がとてつもなくいいからさ。主人公が出会う殺人犯全て。
ならば、その運をマジックに折り込み実験してみたらなんとこの結果。恐らくは挑戦をすれば綺麗に描いてくれる。そういうセカイなのだろう。それか私がとてつもなく運がいいかだ。
だから運任せのトリックは見るものにより一層の驚きを覚えさせる。時間稼ぎには丁度いい。
「行くよ〜人体切断まじ〜っく！！」
何も起こらなかった。
「あり？」
そして目の前が暗転する。
「そっか…全ての運は成功するまで犯人の味方…そーゆー世界だ………」
少し大きな衝撃が来たと思ったら私は床に倒れてて、そのまま気を失った。
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作者名：らギ | 作成日時：2024年3月23日 19時
